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木材乾燥は住宅品質確保のベース

住宅クレームの多くは、乾燥にかかわる品質に起因します。
木材は、品質の良い乾燥を行うことで、初めて建築材料として優れた性能を発揮します。

◇寸法安定性◇
木材が狂うのは、水分が減少(乾燥)することによって、収縮が起こるためです。乾燥の不十分な材は、使用中に反り・曲がりが発生したり、背割りが開いたり、隙間ができたりします。

◇強度性能◇
乾燥により、曲げ強度などの強度性能が向上します。一方、最新の研究では、高温で長時間乾燥された材の曲げ強度の低下が報告されています。また乾燥の不十分な材は、接合部が緩むなどの不具合が発生します。

◇割れ◇
木材の割れは、材面割れと内部割れの2種類があります。
材面割れ:乾燥の初期に現れるV字状の割れです。強度性能に与える影響は、ほとんどありません。
内部割れ:乾燥の後期に現れる材内部の割れです。心持ち材を高温で乾燥した場合、特に顕著に発生します。
接合強度の低下を招くなどの問題が発生しています。

◇変色◇
人工乾燥により在色は暗号化しますが、特に高温で長時間乾燥された場合は顕著です。

◇耐蟻性・耐腐朽性◇
乾燥により、耐蟻性・耐腐朽性は向上します。最新の研究により、長時間高温で乾燥された材の耐蟻性や耐腐朽性が劣化することがわかってきました。

乾燥によって異なる乾燥材の品質

乾燥不足材:見せかけの乾燥材です。

表層部は乾燥されていますが、材心には水分が残って(水分傾斜)いますので、使用後3ヵ月~6ヶ月で狂いや材面割れ等が発生します。表層部しか測定できないハンディタイプ含水率計で含水率20%程度の材は乾燥不足材です。

高温過度乾燥材:長時間高温で乾燥された場合、木材本来の性質が劣化・不均一傾向にあります。

材色が暗色化し、曲げ強度の低下がみられます。材面割れはほとんどありませんが、内部割れが発生しやすく、水分傾斜が大きいため、寸法安定性にもバラツキがみられます。また最新の研究では、耐蟻性・耐腐朽性の劣化の他、接合金具の腐食が進むなど問題点が報告されています。

複合乾燥材:中温蒸気と高周波の複合乾燥により、高品質に乾燥された材です。

材色の変化が少なく、材面割れ・内部割れともに抑制されています。水分傾斜が解消されていますので、寸法安定性が高いのが特長です。

住宅品質保証時代を支える乾燥性能

クリックで拡大します従来の蒸気による熱気乾燥は板材(ラミナ)の乾燥には効果的ですが、断面の大きい柱・梁材の乾燥は時間がかかるうえ、 内部と表面の水分傾斜が大きく品質の良い乾燥を行うことは極めて困難でした。 高周波・蒸気複合乾燥機D-wellは従来の熱気乾燥に常圧の高周波加熱を組合わせ水分傾斜のない高品質な木材乾燥を実現します。 林野庁プロジェクトとしての厳しい評価審査を経て最終的に完成をみた信頼性の高い乾燥機です。